moguの北海道

34 有珠を尋ねる


有珠を訪ねる 2016・4・5(火)

 ポカポカ陽気に誘われて、いつものように春一番は洞爺・伊達へ出かけてきた。
 遠くの山々は未だ雪に覆われ寒々しいが、洞爺湖町辺りの畑は雪も消え、春耕しのトラクターの音が聞えてきそうに感じるほどだ。
 山の上にあるウインザー洞爺からニセコ、羊蹄の山並みを眺めた。
 春霞みで少しもやっているものの、見事な連山だ。

   昆布岳      ニセコ連峰      羊蹄山      尻別岳   貫気別山


緑が鮮やか、秋まき小麦畑


洞爺湖に浮かぶ中島


有珠岳


 小さな有珠湾を半周すると本日の目的「バチラー夫妻記念堂」に着いた。
 明治13年ころイギリス人宣教師夫妻が函舘から有珠に渡り貧しいアイヌの人々にキリストの教えを伝道し、晩年にはアイヌ人を養女(向井八重子)として迎え、伝道を続けたという。


 バチラー記念堂に着くと、偶然記念堂の管理の人がいて、親切にも鍵を開け教会と資料館を案内してくれた。お蔭でバチラー師と有珠の関わりを詳しく知ることができ、感動の一日となった。
 石造りのどっしりした記念堂は小高い丘に建つ、その地はアイヌの人々が「カムイッコッブ」と呼ぶ「神の丘」、アイヌの人々の思いを感じた。
 洞爺を過ぎ有珠善光寺に参拝した。静かな境内には山野草がいっぱい。やはり有珠の春は早い。


有珠善光寺
桜・紫陽花・紅葉の名所でもある
 有珠を後にして伊達歴史の杜を訪ねた。
 道の駅でひと休みのあと「伊達家迎賓館」[旧三戸部家住宅・重文]を見学して帰途についた。


伊達家迎賓館
    明治25建築 伊達家住宅


旧三戸部家住宅(重文)
明治10年後半築 開拓農家の遺構


  気まぐれ道内